私は、製造業で品質関係のエンジニアをしています。品質畑を歩いて25年くらいになります。
数年前に、 工程監査 という業務に従事したことがあり、そこで得たこと、感じたことを気ままに綴ってみようと思います。
タイトルと目次に関連性がない感じがしますが、1-4を読んで頂ければ、理解していただける様に記事を書いていきますので宜しくお願いします。
- 工程監査とは?
- なぜ、問題解析ができないのか?
- なぜ、使命・役割を伝えることができないのか?
- 日常管理の大切さ
私が行っていた工程監査という仕事は、字のごとく 工程を監査 する仕事です。
工程といっても様々ですが、ここでいう工程とは、 仕入先様の工程 です。
私は、製造業なので、何かしらの製品を生産している場所を、ここでは工程と呼び、その生産場所(工程)へ出向いて監査をすることになります。
監査についても、巡回監査や新製品を立ち上げる時の監査やISO監査等、色々あります。
日々製品を生産していると、仕入先様から納入されてくる部品に不具合が発生していたりします。
いわゆる 納入不良 と呼ばれるものです。
それに対して、原因究明と対策指示を出し、数週間後に対策書として提出して頂きます。
ただし、その回答の中身や不良の発生した部品が重要品質部品であったりすると、仕入先様の工程へ出向いて、その内容について監査をします。
私の行っていた監査は、このような 不良に対する原因究明が適切であるか、対策内容が有効であるかについての監査 です。
他の製造業社でも同じような監査をやられているのではないかと思います。
工程監査の仕事は、4年程度携わりました。
大体、監査は、嫌がられます。私も、監査を受ける立場であれば嫌です。緊張もしますし。しかし、従事して3年目くらいからは、 仕入先様から、監査に来て欲しいや工程を見て欲しいと言われる ようになりました。
それは嬉しいことでもあったのですが、なぜ自分たちで同じような監査ができない
のだろうかと思うことがあり、それがタイトルの背景にもなっています。